おかめやのご紹介 ~ エッセイ・第2章

エッセイ・目次
目  次 『おかめや』の創業から現在まで ~ 2023年9月『おかめや』 3 代目 佐藤 高志 記す

■ 第1章:3代目、誕生からおかめ(女将のこと)との運命的出会い
■ 第2章:東京から帰省・結婚、『おかめや』を継ぐ
■ 第3章:女将と二人三脚繁盛記(本ページ)
第3章:女将と二人三脚繁盛記
Ⅵ ~ Ⅶ Ⅵ 丸子への移転と本店建物の建築

 平成 7 年 10 月 2 代目光は、2 年間の癌との闘いの後、69 才で他界致します。仕事・趣味・博識・交友・公職すべてにおいて凄い親父だったなあと今思います。
 又それを裏で支えてきた 2 代目おかめキミ(平成 30 年 92 才で他界)も。
 本町の店はそこそこ繁盛して居りましたが駐車場が無かった事といつかは自分の店でとの悲願の為、丸子への移転と年月が経っても風格が出てくる様な自前の建物を建てる事を決断致します。

 平成 10 年 11 月、敷地面積 450 坪(借地)駐車場 40 台、建坪 70 坪の太い梁等の古材を随所に使った町屋風『おかめや本店』が開店致します。
 以来山あり谷ありでしたが、お客様に支えられて今まで商いを続けてくる事が出来ました、心より感謝申し上げます。



Ⅶ 代目帰還と『大町おかめや』開店

 4 代目佐藤 和敬は小さい頃から、気にいった一つの事を夢中になって飽きずにやり続けていく様な子でした。  高校を出てから地元でペンキ屋や解体屋等の仕事をして居りましたが、ある時飲食の仕事に携わる為上京して、銀座の「割烹まえだ」・渋谷の「手打ち蕎麦やませみ」・西麻布の蕎麦の名店「甲賀」等で修業の後、同級生の阿部 俊光君が和食の店「ごとく」を立ち上げるのを手伝う為福島に戻ってきます。

 2 年後、ごとくが超人気店として軌道に乗ったのを機に丸子の『おかめや本店』に戻り、さらに 2 年後大町にあった前の店の近くの稲荷神社正門鳥居前に『大町おかめや』を開店致します。

 お陰さまで 4 代目の『大町おかめや』も、美味しい酒と酒肴・〆に手打ち蕎麦が評判を呼び繁盛させて戴いております。
 『おかめや』は 2025 年に創業 100 年を迎えます。
 今後共どうぞ御ひいきの程、よろしくお願い申し上げます。


    2024 年 12 月